「トッパンの五感を活かした取り組み」

 

Abstract

凸版印刷㈱は「人間尊重」の理念を大事にしており、社員を会社の財(たから)と捉えています。人財の能力を最大限に発揮するためにも、一人ひとりの「豊かで美しい感性」を磨くことが重要であると考え、さまざまな取り組みを行っています。

トッパングループの㈱芸術造形研究所は、「アートを通じて社会に貢献する」ことをミッションに掲げ、年齢、性別、病や障がい、そして美術経験の有無にとらわれることなく、多くの方々に創造の喜びを伝えるため、「臨床美術」という事業を展開しています。臨床美術は、1996年に医療・美術・福祉の垣根を越えた3者により、認知症の症状改善を目的として開発されました。専門知識を持った臨床美術士と対話をしながら、共に絵を描く、オブジェをつくるなどの創作体験の過程で五感を刺激し、脳やこころを活性化させます。私の講演では、芸術造形研究所が提供している企業向けの様々なアートサロンについてご紹介します。

また、2018年より「新しい価値」の創造可能性を高めるため、「感性」や「アート」に焦点を置いた研修プログラムを導入しました。当日はその研修の一端についても簡単にご報告します。

 

 
大久保 伸一
凸版印刷株式会社 取締役専務執行役員 人事労政本部長
(株式会社芸術造形研究所 代表取締役社長、株式会社トッパンホール 代表取締役社長)
 Short bio 

1951年茨城県出身。1975年中央大学法学部卒業。同年、凸版印刷株式会社入社。秘書室長、人事部長を歴任し、2005年に取締役就任。2014年より現職。その他、東京経営者協会副会長・中央支部長などを務める。